塾はいつから通わせる?小学生・中学生・高校生まで徹底解説!

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「最近子どもの同級生が塾に通っているようだけれど、それが普通なの?」
「将来的には大学に進学してほしいけれど、そのためにはいつから勉強に本格的に取り組ませるべきなのだろう?」

自分が子どもの頃と比較して各学年の受験事情も大幅に変わり、子どもに塾通いをさせるタイミングに悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、子どもを塾に通わせるタイミングについて、各学年の目的に合わせた適切な時期について、解説しています。

日頃の子どもの学習への取り組み方に悩まれている方はもちろん、各種受験を考えている方は必見です!

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塾はいつから通わせる?

塾に通わせるのにベストなタイミングはいつでしょうか。それは、塾に通う目的に応じて変わります。
学年に関わらず塾に通う目的として考えられるのは、次の3つです。

  • 受験のため
  • 学習習慣を身につけるため
  • 学校の勉強についていくため

それぞれについて、学校別に詳しく見ていきましょう。

小学生なら塾はいつから?

まずは小学生からです。

小学生で塾に通うのは3年生もしくは4年生からというご家庭が多い傾向にあります。
 
小学生低学年のうちは、まだ受験といっても実感が伴わないかもしれません。ですがグラフからも分かるように、公立の小学生でも3年生や4年生になると塾に通い始め、6年生では半数以上が塾に通っています。

その理由として考えられるのは、中学受験の準備、学習習慣を身につけるため、学校の勉強についていくため、などが考えられます。

特に、お子様が私立小学校に通うご家庭では、早くから中学受験やその先にある大学受験を見据えている場合も多いものです。私立の方が塾に通う比率が高いのは、そのような背景もあるでしょう。

中学受験のためなら

中学受験を意識して塾に通わせるのであれば、3年生から4年生に上がる前の、2月か3月がベストです。

多くの塾で行っている中学受験対策コースは、4年生からの学習が前提となっています。
中学受験の場合、学校の授業よりも先取り学習を行い、小学校の学習内容を学校よりも早く終わらせた上で、志望中学の入試対策に取り組みます。5年生が終わるときには、6年生までの全ての範囲の学習を終えていることも、珍しくありません。

特に、難関中学の受験を考えている場合は、中学受験特有の問題に対応する力を身に着けなければなりません。
というのも、中学受験の問題は高度な知識を求められるにも関わらず、建前はあくまでも小学校で学ぶ知識を利用して解かなければならないからです。一例としては、算数の周期算や仕事算などが挙げられるでしょう。

中学受験の専門塾などでは、これらの問題解決の知識を教えてくれるだけでなく、志望校対策や、願書取り寄せなども行なってくれます。親が独力で対応するよりも負担が少ないですから、中学受験を考えているのであれば、中学受験が終わる2月や3月に、問合せてみると良いでしょう。

学習習慣を身につけるためなら

小学生で学習習慣を身につけるために通わせる家庭も、珍しくありません。この場合は、「学習習慣が身についていない」「親が勉強するように言っても、言うことを聞かない」などの行動が見られたら、通塾を検討すると良いでしょう。

学習習慣は一朝一夕では身につきません。それだけでなく、高校受験や大学受験に直面した際に勉強の習慣が身についていないと、長時間の学習に立ち向かうのは困難です。

学習習慣が身についているかどうかの目安として、次のような点をチェックしてみましょう。
 
学校から出題されている宿題を提出しているか
テストでケアレスミスが目立たないか
通信教育なども取り組んだが、成績向上が見られない。もしくは親がフォローしてあげる余裕がない

共働きのご家庭などでは、親のフォローが行き届かない場合も多いです。そのような場合は、塾に通ってプロの助けを借りて学習習慣を身に着けさせましょう。学習習慣がしっかり身につくと、後々高校受験や大学受験の際にも勉強する習慣が身についているので、親子共に精神的苦痛が少なくなります。

学校の勉強についていくためなら

学校の成績を上げたい、勉強の遅れを取り戻したいなど危機感を感じたら、すぐにでも塾に通うのがおすすめです。

学校のテストで70点以下の科目が多い、もしくは特定の科目が常に70点を下回るのであれば、授業をしっかり理解できていない可能性が高いです。

テストの点数が急に下がってくるのは、4年生からが多いと言われています。というのも、この頃から国語では読解で求められる文章量が急激に増えるのです。
また、国語だけではなく、算数も内容が高度になってきます。割り算の筆算や平面・立体図形、面積、グラフなどつまずきやすい箇所が多くなるのも、この頃です。

これらの知識は、後の中学校の学習内容の土台となります。中学校でつまずかないためにも、小学生のうちにしっかり学習内容を理解し、基礎学力を身に着けるのが大切です。

中学生なら塾はいつから?

中学生になってから塾に通わせるのであれば、できるだけ早い時期、中1からが望ましいと言えます。特に国公立大学付属校、県立トップクラス、有名私大付属校の受験を考えているのであれば、周囲も優秀な人ばかりです。学校のテストよりも差がつきにくいので、早くから受験を意識しないと競争することすら難しくなります。

公立中学校でも1年生のうちから塾に通っている人が多いことが伺えます。小学生までと違い、私立の方が通塾率が低いのは、私立中学は内部進学で高校に進級できるからでしょう。

中1から塾に通うメリットとしては、第一に、勉強の習慣がしっかり身につくことです。早くから塾に通うことで、学習範囲の少ない最初の中間テストや期末テストで結果を出し、好成績につなげやすくなります。

もっとも、中2や中3でも塾を上手に利用することで、成績アップにつなげているケースも見られます。
ですが、高校受験で求められる学習範囲は、科目数も増えてかなり広範囲です。特に基礎力の積み上げが大切な英語や数学は一度つまずくと、自力でそれを克服するのは困難ですから、早めに塾で苦手意識をなくしておくのが良いでしょう。

高校受験のためなら

難関校や進学校を狙うのであれば、中1からの通塾をおすすめします。というのも、定期テストの点数がそのまま内申点に直結するからです。特に公立高校受験の場合は、一般入試でも中1や中2の内申点が、入試に関わってきます。

小学校と異なり、中学校の定期テストは出題範囲が広いのが特徴。中1の最初のテストで軌道に乗れると、その結果も内申点として、後々高校入試の高評価につながってくるでしょう。入試本番の成績で同ラインで合否を争うような場合は、内申点が決め手となることも多いですから、早くから内申点を上げておきたいものです。

もしも中2から通う場合は、部活動でも各種大会などがすく少なく、学校スケジュールに余裕のある春休みからの通塾がおすすめ。
中3から通う場合は、塾の学習内容も受験を意識したものへシフトしていきます。もし弱点克服や難関校狙いの高校受験を考えているのであれば、塾通いを始める前に自力である程度基礎力を向上させておくと、ハードな学習内容にもついていけるでしょう。

学習習慣を身につけるためなら

学習習慣を身に着けたいのであれば、やはり早くから通っておくにこしたことはありません。
毎週の授業では、講師側も授業計画を立てて進めるため、生徒も計画的な学習につながりやすくなります。学校から指導される家庭学習の計画にも役立つでしょう。

また、多くの塾では自習室が用意されています。塾の授業がなくても塾へ行って宿題や自主勉強に取り組むなどのルーティンを作りやすいのも、メリットの一つ。勉強でわからないときは、気軽に講師に質問できる環境も魅力的です。

基本的に、塾は勉強に真剣に取り組みたい生徒が集まる場所です。上級生や高校生が勉強に打ち込む姿に刺激されると、自分のモチベーションが上げやすいという生徒も入る出そう。

中1など早くから塾に通うと、各教科の基礎がしっかり学べて定期テストのための学習方法も自然と身につくのが、早くから通塾する、最大のメリットです。

学校の勉強についていくためなら

学校の勉強についていくために塾に通うのであれば、中1や中2の春休みに始めるのが、もっともおすすめです。春休みは、他の長期休暇と比べると学校から出される宿題の量が少なく、部活動も特に大きな大会などがありません。学校関連の予定があまり入らないので、塾の勉強に集中しやすいのです。

次に、学校の勉強も一区切りつくので、学年の粗まとめとして弱点を復習し、不安を解消してスムーズに新学年の学習に入れるメリットがあります。また、集団指導塾では、3月から新学年のカリキュラムが始まることが多いです。小6の場合、春休みに中1の内容を予習することで、スムーズに中学生活を始めやすくなるでしょう。

夏期講習や冬期講習をきっかけに塾に通い始める場合も多いですが、この時期は、学校も部活動で忙しく、先生からも大量の宿題が出されることも多いものです。高校受験を意識した受験塾などではかえって負担が増えて塾の授業についていけなくなることもありますから、入塾前に、カリキュラムをよく確認しておきましょう。

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高校生なら塾はいつから?

高校生の場合、大学受験を考えているのであれば、できるだけ早い時期に塾に通い始めるのが良いでしょう。

小学生や中学生と比較すると、通塾生のパーセンテージはぐっと減ります。ただし、これは勉強している人が少ないわけではなく、難関大学を目指す生徒などが塾ではなく予備校への通学を選択していると考えられます。

一方、この統計の母数は、全日制の普通科に通う生徒が中心です。普通科高校、特に進学校は、学校の授業は大学受験や大学の勉強の基礎知識として位置づけられています。

内容がかなり高度かつ進むのが早く、進学校では、高2の終わりまでに高3の学習内容を終えて、高3は受験対策に特化した授業が行われるのも珍しくありません。
日頃の予習復習だけでも中学校のときよりも負担が重くなり、授業で一度つまずくと、次の単元に進んだ時にはまったく理解ができなくなります。
徳に数学と英語は、高校入試の段階で苦手意識が合った人は、高1で早々につまずく場合も多いものです。

大学だけでなく、短大や専門学校、就職活動の推薦なども学校の調査書を中心に判断されるので、日常の定期テストで良い成績を修めておかなければなりません。

大学受験のためなら

大学受験に本格的に取り組むのであれば、入学と同時に塾へ通うくらいでちょうどいいでしょう。
上記でも述べたように、高校の授業の進度や難易度は、中学校とは桁違いだからです。

また、2021年の大学入試制度改革により、一般選抜でも調査書の内容や評定平均値を合否基準として取り入れる大学が現れ始めているのも、今後大学入試対策に影響を及ぼすと予想されます。

仮に第一志望が私立大学で受験科目数が少ない場合でも、その分難易度が上がります。特に難関大学の場合、高校の授業内容よりも専門的なレベルの知識が問われることも多いです。
さらに記述式の場合は、総合的な知識が必要な問題も出題されるので、採点基準の理解も含め、独力で受験対策を立てるのは困難。決して受験教科数の多い国公立大学よりも楽ということはないので、早めに対策を立てるべき。

学習習慣を身につけるためなら

高校生は、毎日の予習復習が必須です。ただし、中学校まで優等生だった生徒のうち、「何となく学校の授業が理解できていたので、高校にもそのまま合格できた」という人もいるかもしれません。
そのペースで進学校に進んでしまうと、授業の早さについていけなくなる恐れがあります。

また、ベネッセ教育総合研究所のデータによると、志望大学の偏差値ごとの高校生の家庭学習時間は、次の通りです。

平日の学習時間(分)
平日の宿題時間(分)
偏差値55以上
105.1
64.0
偏差値50以上55未満
60.3
38.9
偏差値45以上50未満
62.0
38.9
偏差値45未満
43.2
32.5

【引用元:ベネッセ教育総合研究所】

偏差値55レベルの大学では、地方の国公立大学や、都内では日本大学や専修大学などが該当するでしょう。
また、同研究所の結果によると、大学進学を希望しない層でも1日90分は勉強しています。
家にいて、ネットやゲームにはまったりして集中できないという人は、強制的に勉強環境に置かれる塾に通うのがおすすめです。

学校の勉強についていくためなら

中学生と同じように、「学校の授業についていくのが苦しい」と感じたのならば、一刻も早く塾に通った方が良いでしょう。高校に入学したばかりでも引っ掛かりを感じたら、塾の無料体験などで相談してみるのがおすすめです。

中学生のときは優等生だった生徒でも、進学校に進むと落ちこぼれるのは珍しくありません。
進学校の生徒が落ちこぼれる理由として考えられるのは、次のような理由です。

授業進度が早い
復習時間の不足
応用問題の演習の多さ

学校の授業についていけないというのは、中学校からの基礎学習ができていないことも考えられます。
その場合、大学受験が目的の集団塾や予備校に通っても、塾や予備校の授業自体にもついてい負担が増すばかりです。
この場合は、塾のタイプを基礎力から伸ばしてくれる補習塾や個別指導塾を選び、基礎力そのものを向上させてから、志望大学の絞り込みや入試の準備に取り掛かると良いでしょう。

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まとめ

履修学年を問わず、早くから勉強の習慣を身に着けしっかりした基礎力を身に着けた方が望ましいのは、明白です。

ですが、クラブ活動や他の習い事との両立などの問題もあります。また、早く始めるのが良いと理屈では理解していても、親が塾通いを強制するとかえって勉強嫌いにさせかねなません。

日頃から親子で勉強や進路について話し合い、子どもの学習状況を正確に把握するのが、塾通いの時期を見極めるのには大切です。
この記事を参考に、ぜひ親子で「将来どうしたいか」「そのために今の自分に不足しているのは何か」を話し合い、塾通いを将来の成功に結びつけてください。

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