学習塾の費用相場は?月謝の平均と塾によって差が出る理由について紹介

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学習塾の費用は決して安いものではありません。月謝に色んな費用が加わると、年間かなりの金額を支払うことになります。

だからこそ、提示された金額を言われるがまま支払うのではなく、その内訳を知り納得した上で納めることが大切です。

しかし、どの塾にしようかと色々検討していても、

「だいたいどのくらいが相場なの?」
「なぜ費用がこんなに違うの?」

と塾の代金に困惑してしまうことがあります。

そこでこの記事では、学習塾の費用相場や内訳を始め、なぜ費用に違いが出るかも紹介していきます。

これらをおさえておけば、「学習塾の費用が高すぎる」という不満を持つことなく子どもの成長を見守ることができるでしょう。

ぜひ参考にしてください。

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学習塾の費用相場(月謝)

まずは『学習塾の費用相場』についてです。
相場を知っておくと、「思ったより費用がかかってしまった」などの失敗を防げる可能性があります。

今回は、大手学習塾10校を比較し、週1回通塾した際の【小学6年生・中学3年生・高校3年生】の平均月謝(授業料)を算出しました。

小学6年生・中学3年生・高校3年生の平均相場は、以下の通りです。

個別指導塾(週1回) 集団指導塾(週1回)
小学6年生 12,434円/月 9,560円/月
中学3年生 15,446円/月 15,004円/月
高校3年生 18,461円/月 15,253円/月
▼比較した塾一覧
【個別指導】
市進個別指導学習館 個太郎塾|ITTO個別指導学院|学研教室|スクールIE|明光義塾(50音順)
【集団指導】
市進学院|栄光ゼミナール|開成教育セミナー|公文式|湘南ゼミナール(50音順)

※2022年12月時点になります。
※インターネット検索により調査。マナベルstudyが独自に調べた結果になります。
※週1回の授業料(月謝)で比較していますが、1回の授業時間や科目数は異なります。
※上記塾が扱っていない学年もあります。
※実際の授業料は上記より前後する場合があります。あくまで目安となります。

学習塾の費用は、基本的に学年が上がると費用も増えます。他学年の料金の相場を知りたい方は、あくまで目安としてご参考ください。

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学習塾の年間費用の内訳

続いて、授業料の他に年間を通してどのような費用が発生するのかご紹介します。

今回は、受験が絡んでくる学年に限定せず、全体の金額になります。

具体的な内訳は、以下の通りです。

集団指導塾(週2回) 個別指導塾(週2回)
入会金 1~2万円 2~3万円
授業料(月々) 9,900円~21,000円 1,5000円~35,000円
施設設備費・諸経費
(年間)
1~2万円 1~2万円
各講習費 月謝の1~3倍 月謝の1~3倍
テキスト代金(年間) 3,000円~5,000円 不要or要相談

※インターネット検索により調査。マナベルstudyが独自に算出した結果になります。

各項目を詳しく説明していきます。

入会金

相場は1万円~3万円程度です。進学塾の方が一般的に高い傾向があります。

ただし、キャンペーンや兄弟割を実施している学習塾もあるので、ホームページなどで情報収集すると良いでしょう。

授業料

1ヵ月に実施される授業に対して、基本的に1ヵ月ごとに支払う費用を指します。

集団指導・個別指導か、などによって塾ごとに設定する金額が違うので、入塾前に金額とサービスが見合っているか確認することが大切です。

施設維持費・諸経費

施設維持費は、光熱費や備品の費用など。諸経費は、それ以外のプリント代などを指します。

これらの費用に関しては、チラシに記載されている金額とは別途徴収されることが多いので、注意が必要です。

各講習費

月々の授業料とは別に、季節ごとの夏期講習など講習代がかかることが多いです。
また、受験生になるとさらに講習が増えます。

テキスト代金

授業料とは別で毎年請求されることが多く、授業料が安くても結果的に高額になったということも少なくありません。

対して、市販のテキストを使用する塾もあります。

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学習塾費用に差が出るのはなぜ?

学習塾費用は毎月かかるものですから、もちろん安い方が魅力的に映ります。
しかしながら、金額だけ見て飛びついた結果、思っていたのと違うということになっては時間とお金の無駄です。

逆に高額だからサービスが手厚いだろうと信じて学習塾を選び、同じような結果を招くこともあります。

大切なのは、費用と合わせて費用に差がでる理由を知ることです。

学習塾費用に差が出る理由の一覧は以下になります。

POINT
  1. 指導スタイルの違い
  2. 目的の違い
  3. 指導時間の違い
  4. 毎月の指導回数の違い
  5. 学年で異なる
  6. 別途料金の有無
  7. 定期テスト前の無料補講の有無
  8. 季節講習の料金の違い
  9. 授業の振替制度の有無
  10. 無料自習室の有無
  11. 【個別指導】講師の選択の可否
  12. 受験サポートの手厚さの違い
  13. 授業以外のサポート体制の充実度

塾を比較する際、金額に差がある原因を知ることができれば、自信を持ってお子さんにピッタリ合う塾を選択できるでしょう。

詳しく説明していきます。

指導スタイルの違い

まず、指導スタイルによって学習塾の費用に差が出ます。

一般的に、集団指導塾より個別指導塾の方が費用は高めです。
これは、講師1人が一度に指導する生徒の人数が、個別指導塾の方が少ないからです。

だからといって、子どもの性格上個別指導塾の方が合うのに、集団指導塾を選ぶのはナンセンスです。結果、成果が出ず逆にお金を無駄にしてしまうのは目に見えています。

個別指導塾が良いけれど費用を抑えたいなら、マンツーマンでなく1対2の塾を選択すると良いでしょう。

この形式なら、講師がもう1人を見ている間に演習問題をじっくり解き、解説の際講師を独り占めすることが可能です。子どもにもよりますが、メリハリを持って授業を受けられると好評です。

学習塾費用は、集団指導塾と個別指導塾、さらに個別指導塾の中でもマンツーマンか1対2かで変わります。費用とお子さんの性格等を合わせて検討することが大切です。

目的の違い

塾に通う目的が定期テスト対策や成績アップなら『補習塾』がピッタリです。
対して、難関校への進学を目指し塾に通うなら『進学塾』を選択する必要があります。

補習塾は、教えられる先生が比較的多いので、費用の設定は安価です。
一方進学塾の先生は、高いスキルと専門的な知識が必要とされます。教えられる先生が限定されるうえカリキュラムも充実しているため、費用は自ずと高くなります。

指導時間の違い

1回の授業は45〜120分程度です。その授業時間によって、費用に差が出る場合があります。

だからといって、時間が長ければ長いほど成果が期待できるかというと、そうとは限りません。

例えば、先生が演習問題を解く時間を多く取る場合、自分が早々解けてしまったら他の子が解けるまで待っている時間が余分になります。

また、丁寧に解説をしてくれる先生の場合、わかっていることを何度も聞くことが退屈に感じてしまうこともあるでしょう。

しかしながら性格や理解度によっては、ゆっくり丁寧に指導してもらうことを好む子もいます。時間の長短だけでなく、先生がどのように時間を使うのか、またそれが子どもに合っているかを体験教室などでしっかり確認することが大切です。

毎月の指導回数の違い

毎月4週目までは一般的に授業が実施されますが、5週目は行われないケースがあります。中には、実施されたとしても別途追加料金がかかる学習塾もあります。

タイミングによっては、定期テスト前に5週目がぶつかる可能性が全くないとは言えません。直前の指導が受けられないのは、生徒にとっては大きなマイナスです。

5週目は盲点です。値段が安いのは、毎月の指導回数の違いによる部分もあるかもしれません。必ず確認しておきましょう。

学年で異なる

先に述べた通り、受験に関わる学年である小学6年生、中学3年生、高校3年生になると、塾にかかる費用は大幅にアップします。

通常授業の時間数や授業時間が増えると同時に、難易度が上がるため、月謝が高くなるのは必至です。もちろん、夏期講習や冬期講習といった季節講習の費用も上がります。
さらに、志望校別の特別指導講座代や模擬試験代も加わります。

別途料金の有無

月謝以外の料金の中で大きなウェイトを占めるのが、教材費です。学年ごとに異なるので、専用教材の場合は毎年かなりの金額を支払う必要があります。

専用教材の欠点は、原価に多少の利益を上乗せしているので、市販のテキストより高いことです。その割に個人のレベルに合っていないことが少なくありません。

その一方で、学校教材や市販の教材を使って授業をしてくれる学習塾もあります。これらを使用すれば、レベルを合わせられるだけでなく、教材費をカットあるいは抑えることが可能です。

入塾前に、教材費、施設設備費、諸経費といった授業以外の料金が発生するのかきちんとチェックしましょう。
これらが、年間にかかる学習塾費用の差を生んでいる可能性もあります。

定期テスト前の無料補講の有無

定期テスト対策の扱いは、塾によってさまざまです。テストが近づくと、通常授業の中でテスト対策を行ったり、無料補講を実施したりする塾が多いです。中には、通塾していない科目についてもフォローしてくれる、良心的な塾も存在します。

一方、テスト対策を受けるためには、通常授業とは別に「追加授業」「特別授業」として別途お金を支払わなければならないところもあります。

定期テストは年に数回あるので、この点は重要なポイントの1つです。

季節講習の料金の違い

夏期講習・冬期講習といった季節講習を利用して、今までの復習や予習・入試対策を行います。

タイトな日程の中で盛りだくさんの内容になることが多いので、確かに受講すると力がつきます。

ただ、驚くべきはその料金です。夏期講習を例にとると、毎月の月謝の倍以上かかることが多いです。受験学年になると、さらにその料金は上がります。

季節講習料金は塾によってかなりの差があるので、月謝だけでなく、年間でいくらかかるか聞いておくことが大切です。

授業の振替制度の有無

集団指導塾では、基本的に振替制度はありません。逆に個別指導塾は、振替に対応している塾がほとんどです。
集団指導塾が個別指導塾より費用が安い理由の1つと言えるでしょう。

個別指導塾の場合は特に、制度がきちんとあるか確認してください。さらに、振替制度を利用する際の条件や回数制限、振替期間などもあわせて聞いておくと良いでしょう。

無料自習室の有無

学習塾の中には、授業用の部屋以外に自習室を用意しているところも多くあります。同じように頑張る仲間がいて、誘惑がない自習室は、勉強をするのにもってこいの空間です。
授業の前後や校舎の開放時間内であれば授業日以外でも利用することができるので、非常に便利です。

塾によっては、学習用のプリントが置いてあったり、質問に対応してくれる先生が常駐していたりと、その塾の個性が表れる空間でもあります。

基本的に塾生であれば利用料はかかりません。自習室の管理費も塾代の中に含まれているからです。

よって、無料自習室があるかどうか、あればいかに充実したスペースであるかも、学習塾費用に差が出るポイントの1つだと言えます。

【個別指導】講師の選択の可否

集団指導塾の場合、講師を選択することは基本的にできません。一方、個別指導塾の場合は、入塾時に子供の性格や学習状況を塾側に伝え、相性のよさそうな先生とセッティングしてもらうことができるケースがあります。

さらに、入塾を決める前に無料体験授業を受けられる塾もあります。そういった制度が整っている塾はその分費用も高いかもしれませんが、長い目でみれば学習効率が上がりやすいのでお得です。

それでも実際入塾して思っていたのと違う場合、途中で講師を変更できる制度がある塾だとより安心です。ただし、変更はできても有料であるケースもあるので注意しましょう。

受験サポートの手厚さの違い

塾に通っている限り、大きな目的は志望校に合格することでしょう。そのためにはまず、豊富で良質な受験情報の提供が求められます。

志望校が決まったら、合格までの学習プランを一緒に考えてもらうことも大切です。もちろん、質の高い授業を提供してもらうことが一番ですが、合格を手にできるようサポートしてもらうことも大切です。

この手厚さの違いが、費用の差を生むポイントの1つとなり得ます。

授業以外のサポート体制の充実度

保護者の方へのサポートが充実しているかも重要です。子供の学習状況や今後の指導方針などについて、面談を通してきちんと伝えてもらえると安心です。

本人も、目標を確認でき、モチベーションアップを図れるいい機会となります。年間に2~3回実施されることが理想です。

面談以外にも、欠席したときのフォロー連絡や定期的な連絡をしてもらえるとさらにいいですね。
普段の勉強や進路において悩んだとき、塾にすぐ相談にのってもらえる体制があると、安心して通わせることができます。

入塾前の面談の際、しっかりサポートしてもらえそうか、費用に見合っているか確認しましょう。

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まとめ

学習塾を決定する際、費用は大きなポイントの1つとなります。
しかし、内容をしっかり見ずに高いからといって敬遠するのはやめましょう。

逆に、安いというだけで飛びつくのも避けてください。決める際は、値段の裏に隠れた理由まで知っておく必要があります。きちんと納得できたら決めましょう。

また、その塾は子どもに合っていて、成果が期待できる塾なのか、長続きできる塾なのか見極めることが大切です。

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